2017年出版(日本カメラ社※) 3,300円(新価格・税込み)
T. Tanaka のENCOUNTERSシリーズ第二作。Photo, essay by T. T. Tanaka, Designed by 石山さつき フルカラー、94ページ。A4横長変形。Ｚ装丁。分厚いグリーン表紙の本と反対側のオレンジ表紙の本二冊がZ型の装丁でつながっています。グリーン本はLittle Towns on the prairie、オレンジ本はBig City, Omaha。(各47ページ)
グリーンのページを開けると広がる大平原にトナカイ、大草原の小さな家々や、手を振ってかけてゆく子供たち・・、60年代のピカピカのFord車や、耕運機でにっこりのおじいちゃんと孫・・。オレンジのページをめくると都心のスケボー少年シルエットやクールな男女のストライド、ストリートミュージシャンたちがかっこよく飛び込んできます。
Why Nebraska, U.S.? 今の若者にとってはあこがれの存在でもメインの旅行先候補でもないアメリカ。でも世界第一のGDPの超大国。トランプ出現で大統領選が盛り上がっていた2016年。分断や不公平感が話題に。地理的にアメリカのど真ん中、そこは大平原だけど、どんなところなんだろう？ 生活者目線でリアリティを素直にとらえたい。そんなT. T. Tanakaの日常遭遇作品を鑑賞するとちょっとアメリカ観が変化するかもしれません。
※2018年7月、銀座 ギャラリー58にて個展ENCOUNTERS in Nebraska開催。また、2019年にはグリーンとオレンジの表紙それぞれに実写真貼付のＺ装丁はデザイン業界で注目され「デザインの引き出し」41号/10月ですばらしい「製本」としてとりあげられました。
※月刊「日本カメラ」は1948年創刊2021年4月に休刊、会社は清算となりました。T. T. Tanaka氏の好意により残りわずかの部数ですが、みつばち文庫より優先販売可能となりました。諸般の都合により新価格となっていますがご了承くださいませ。
encountersweb.com 